別記事によると、裁判で「預かっただけ」と主張しても「密輸の行為犯」として死刑を含む重罪が言い渡されていることもあるようです。
また、密輸団が日本の困窮者を狙い撃ちして運び屋に仕立てる手口が横行しているとか。
中国では麻薬関連犯罪で少なくとも30人が逮捕、起訴。
そのうち20人(元死刑囚4人を含む)の判決が確定。
10人は未確定で未決拘置中のもよう。
日本政府が強い抗議をしていないことに、ちょっと驚いてます。

南アの女性被告に死刑 薬物密輸、広東省の裁判所
(2010.4.9 MSN産経ニュース)
9日付の中国広東省の各紙によると、同省の高級人民法院(高裁)は8日、麻薬密輸罪で南アフリカ国籍の女性被告に死刑判決を言い渡した。今後、最高人民法院(最高裁)が死刑執行を認めるかどうか判断する見通し。
判決によると、被告は2008年11月、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイから航空機で同省広州の空港に到着。その際、税関の検査で手荷物から3006グラムの覚せい剤が見つかった。一審の中級人民法院(地裁)が09年7月、死刑を言い渡し、被告側が上訴。同11月から高級人民法院で審理が続いていた。
すでに有罪判決を受けた被告の長男が、法廷で『みんなも迷惑こうむっておるんやから、父ちゃんも正直に言って反省して、早く家に戻っておいで』と諭し、その言葉に涙しながらも、無罪主張は変わらなかったみたいですね。
「正に厚顔無恥」と懲役4年
(2010年4月7日 RKB毎日放送 )
去年の北九州市議選のニセ投票用紙事件で、裁判所は、元候補に対して懲役4年の実刑判決を言い渡しました。
裁判所は、「改悛の情はみじんも認められず、正に厚顔無恥である」と厳しく非難しました。
けさ、裁判所に姿を現した山田国義被告。
判決言い渡しを前にしても、表情は柔らかく、時折、弁護人と談笑しながら法廷へと向かいました。
山田被告は、北九州市の職員だった長男らと共謀し、期日前投票所などで、ニセの投票用紙を使って正規の用紙44枚をだまし取り、21人にあわせて57万円を渡して票を買収したとして、公職選挙法違反と詐欺の罪に問われていました。
逮捕前のRKBの取材に対して山田被告は、「私が知らんことをみんなが私のためにやってきた。だけど、知らんもんは知らない」と供述しており、事件への関与を否定。
裁判でも、「私は関与していない」などと無罪を主張してきました。
『みんなも迷惑こうむっておるんやから、父ちゃんも正直に言って反省して、早く家に戻っておいで』
すでに有罪判決を受けた山田被告の長男が、法廷で山田被告にこう諭すと、山田被告は、眼鏡を外し目元をぬぐったといいますが、その後も無罪主張に変化はありませんでした。
けさのRKBの取材に対しても、「私は関係ない」と言い切った山田被告に対し、言い渡された判決は、執行猶予のつかない実刑判決でした。
共犯とされた長男や親族ら4人が犯行を認め、いずれも有罪判決を受けたあとも無罪主張を続けた山田被告に対して、裁判所は厳しく非難し、懲役4年の実刑判決を言い渡しました。
ところで、山田被告は逮捕前に、「ばれなければ違反にはならない」とも発言していました。
長男らの有罪判決は既に確定していますが、山田被告は「無罪」を主張し控訴する方針です。
ただ、また同じような事件を起こす可能性が高いと。
「心神喪失者医療観察法」では、治療の各段階で裁判所が関与するのが特徴だそうです。
神奈川県内で08年度末までに裁判所が出した入院決定は40件、年間に1人平均約2000万円といわれる治療費は全額国費で賄われるそうです。

ことば:心神喪失者医療観察法 /神奈川
(2010年4月1日 毎日新聞)
◇心神喪失者医療観察法
殺人・放火・傷害致死などの重大事件を起こした精神障害者の処遇を定めた法律。専門的・継続的な治療により、再び事件を起こすことなく、社会復帰を促進する狙い。01年の大阪・池田小児童殺傷事件が制定のきっかけとされる。治療の各段階で裁判所が関与するのが特徴。裁判官と精神科医が合議する審判で(1)入院(2)通院(3)入・通院の必要性なし--のいずれかを決定。(1)の場合、厚生労働省所管の専門施設に入り、裁判所が6カ月ごとに入院継続の是非を判断する。県内で08年度末までに裁判所が出した入院決定は40件に上る。年間に1人平均約2000万円といわれる治療費は全額国費で賄われる。
その時でも、ずいぶん昔の話のように感じてましたが。
国が裁判所での和解協議のテーブルについたのは、水俣病裁判40年の歴史上初めてだとか。
被害にあった方たちには、ここまで来るのにかなり長い道のりでしたね。
水俣病訴訟 和解へ 「不知火会」も受諾 29日地裁で基本合意
(2010年3月29日 西日本新聞)
水俣病未認定患者でつくる「水俣病不知火患者会」(熊本県水俣市、約2800人)は28日、国、熊本県、原因企業チッソに損害賠償を求めている集団訴訟をめぐり、水俣市で原告団総会を開催。熊本地裁が出した和解所見の受け入れを決めた。被告3者は既に受け入れを表明しており、29日に開く第5回和解協議の場で、地裁所見に基本合意する予定。
15日に出された地裁の所見は、チッソが一時金210万円と団体解決金29億5千万円を、国と熊本県が療養手当月額1万2900-1万7700円を支払うなどの内容。
原告団総会には、熊本、鹿児島両県などから約1100人が出席。大石利生原告団長が「(事前に実施した)地域集会で会員も所見を積極的に評価していた」として、所見受け入れを提案した。
理由として(1)裁判所が提示(2)判定方法では、行政による切り捨ての危険を大幅に克服(3)補償内容は(団体解決金も含めれば)最高裁の水準に見劣りせず(4)高齢の原告が多く早期救済が求められている‐ことを挙げた。
出席者1050人と議長一任の委任状931通の計1981票で採決され、圧倒的賛成多数で所見受諾を決定した。反対は1票。棄権者が数人いたとみられる。
採決前の討論では、救済対象から外れた1969年12月以降に出生した原告12人の処遇が焦点となり、「ともに解決できないのは残念」「国ともっと突っ込んで交渉を」などの要望が続出。園田昭人弁護団長が「近く国と交渉し、だめな場合、同じ仲間なので(団体解決金の中から)一時金を支給したい」と答え、救済の対象地域外や認定申請を棄却された原告に対しても支援を約束。早期救済を求める意見も出され大勢が固まった。
所見は年内解決を求めているが、判定結果が見通せないこともあり、原告団は全員の結果判明後に再度開く総会で和解の諾否を最終決定する考え。大石団長は「すべての被害者を救済する大きな目的に向かって全員が闘ってほしい」と訴えた。
不知火会は2005年10月に第1陣が熊本地裁に提訴。19陣までの原告は計2123人。同地裁が今年1月に和解勧告し、協議が行われていた。
いろいろ裁判所はありますが、家庭裁判所が一番一般市民としても身近に感じますよね。
利用する機会がこの先あるかどうか分かりませんが、裁判員裁判も始まってますし、利用しやすく・身近に感じるのはいいことだと思いますね。
高松家庭裁判所:岡原・新家裁所長「利用しやすい裁判所にする」 /香川
(2010年3月16日 毎日新聞)
6日付で着任した高松家庭裁判所の岡原剛(たけし)所長(59)が15日、会見を開いた。「適正で時宜にかなった事件処理はもちろん、住民が利用しやすい裁判所となるよう努力したい」と抱負を語った。
裁判員裁判などの司法制度改革で裁判所を取り巻く環境が変わっていることを受け「変化に適切に対処できるように現場の力を高めたい。手続きの面でも分かりやすさを大切にしたい」と述べた。
岡原所長は奈良市出身で、75年京大法学部卒。大阪高裁判事、神戸地家裁尼崎支部長などを歴任。主に民事裁判を担当した。趣味はジョギング。【松倉佑輔】
キャッシングに手を出し、ブラックリストに載ってしまったことで非常に苦労した経験があり2度と同じ目に合わないために、そのきっかけとなった裁判所関係のニュースデータを公開します。