オイオイですよねぇ…。
公的機関の書類は、そんなにチェックが甘いんですかね。
一般企業では、考えられないですよ。

さいたま地裁公判『裁判所チェック甘い』 元書記官詐欺事件 広田被告が指摘
(2010年2月26日 東京新聞)
詐欺罪に問われた京都家裁元書記官広田照彦被告(37)=懲戒免職=の公判が二十五日、さいたま地裁(田村真裁判長)であり、広田被告は被告人質問で、犯行を可能にした背景として「裁判所の書類のチェック態勢は甘かった」と指摘した。
広田被告は京都地裁の判決書などを偽造するなどして、法務局に供託された金など計約六千九百万円を詐取したとされる。
被告人質問によると、広田被告は一連の判決書偽造などで上司や裁判官の決裁を仰ぐ際、偽造書類の一部に書式の誤りがあった。だが、広田被告は「上司や裁判官は十分に確認しないのでばれない」と発言。田村裁判長が「そんなはずはないのでは」と苦笑する場面もあった。
また普段の仕事で、上司の書記官が「文書を偽造しても構わない」という趣旨の発言をしたことがあり、犯行を思い付くきっかけになったとした。
京都地裁からは逮捕後、事件内容の説明を求める申し出があり、犯行手口や動機、自分なりに考えた再犯防止策をまとめて提出したといい、広田被告は「国民の裁判所への信頼を損ねて反省している」と述べた。
一方、供託金や振り込め詐欺の被害金を狙った理由を「突然目の前に誰のものでもないような、お金が現れたと思ってしまった」と説明。「本当は持ち主や家族の尊い労働で生み出されたお金。自分の想像力の欠如が事件の原因」と謝罪した。
国が下請けの会社に支払っていなかったんですかね?
それとも、元請けの会社が持っていっちゃたんですかね?
話は違いますが、やはり裁判員裁判に合わせて、建て替えたりするんですねぇ。
「裁判所建て替えの工事代金足りない!」施工6業者が国などを提訴 静岡地裁
(2010.2.18 MSN産経ニュース)
静岡地裁仮庁舎のプレハブ設備工事費用が支払われなかったとして、施工業者6社が18日、国と元請け企業などに約5700万円の損害賠償を求め同地裁に提訴した。
建築杉山(静岡市)など茨城、静岡両県の原告6社の訴えによると、国が平成18年、元請けの郡リース(東京都)に対し約1億5千万円で発注し、下請けの未来建設(同)は原告に着工させながら大半の工事費を支払わなかったと主張している。
地裁は裁判員裁判の導入に合わせ18年に建て替え始め、21年末に完成。原告は仮庁舎の電気工事などを請け負った。
最高裁事務総局は「事実を確認していない」、郡リースは「訴状が届かずコメントできない」とした。
「日本最東端の裁判所」である釧路地方裁判所で、初の裁判員裁判が、明日開廷します。
起訴内容は認めているようで、裁判員は刑罰の重さを決めることになるんですね。
刑罰の判断。難しいですよね…。
釧路で初の裁判員裁判、あす開廷
(2010年02月15日 釧路新聞)
釧路地方裁判所で初めて行われる「裁判員裁判」が16日、同地裁で開廷する。「第1号」の公判は、郵便局員の男が定額貯金を横領し、その発覚を恐れ、顧客の妻ら女性2人を殺害しようとした殺人未遂と業務上横領の事件。事実関係に争いはなく、裁判員は被告に対する刑罰の重さについて判断を下す。裁判員制度による裁判が国内で初めて開かれてから、すでに半年余りたっているが、いよいよ日本最東端の裁判所でも「裁判員裁判」が始動する。
「裁判所委員会」なるものがあるんですね。
裁判所の運営に広く国民の意見を反映させるために、全国の地方裁判所・家庭裁判所に地方裁判所委員会・家庭裁判所委員会というものがあるようです。
以前から、家庭裁判所には家庭裁判所委員会があったようですが、委員は検察庁の検事正とか弁護士会会長は自動的に委員になるとか。
裁判所の運営について国民の声を本当に反映させるために新たな委員会となったようです。
記事の最後にある12委員会、特に拒否の理由も回答もしなかった9委員会は新しい風を吹かせることができているんでしょうかね?
<裁判所委員会>外部の声聞く1位は静岡家裁 市民団体採点
(2008年4月4日 毎日新聞)
一番外部の声を聞いているのは静岡家裁--。国民の意見を裁判所の運営に反映させるため全国の地・家裁に設置されている計100の裁判所委員会について、二つの市民団体がアンケート調査を基に採点したところこんな結果が出た。委員の出席率97.5%を誇る委員会(富山地裁)もあれば60~70%台と低調な委員会もあり、格差が浮かび上がった。
地裁委員会は司法制度改革の一環で03年8月に新設され、1949年から設置されていた家裁委員会も同時に改組された。裁判所に対して改善すべき点などの意見を述べることができる。学識経験者や弁護士らから選ばれた委員の任期は2年で、2期目(05年8月~昨年7月)の活動について、消費者団体メンバーや弁理士らで組織する「地裁・家裁委員会に提言する市民の会」(東京)と弁護士らで作る「司法改革大阪各界懇談会」(大阪)の2団体が調査。開催回数▽出席率▽議事公開状況などを「開催10回以上で7点」などの基準で点数化した。
最高の静岡家裁は20点満点の13点。開催回数が8回(平均5回)、出席率も90%(同84%)といずれも高く、裁判官以外が委員長を務めている点も「外部の意見を生かす趣旨に合っている」と評価された。続いて11回開催の千葉地裁と全議事を報道機関に公開した山口地裁が各11点で2位に並んだ。
一方、12委員会が回答を拒否し0点とされた。うち9委員会は拒否の理由さえ明らかにしておらず制度の趣旨に照らすと疑問が残る対応となった。【小林直】
初の裁判員裁判は12月1日。
足利事件の判決が下された所ということもあり、裁判員裁判がおこなわれることに対しての抗議のビラも配られたようです。
そういった意味で、タイトルにもなっている『信頼ある裁判所に』という言葉だったのでしょうか。
『信頼ある裁判所に』 宇都宮地裁 村瀬所長が着任会見
(2010年1月19日 東京新聞)
一日付で着任した宇都宮地裁の村瀬均所長(59)が十八日、同地裁で会見し「市民に親しみを持たれ、信頼される裁判所づくりにベストを尽くしたい」と抱負を語った。
村瀬所長は「紛争解決の機関である裁判所を、市民がもっと気軽に利用できる雰囲気にしたい。それには地検と弁護士会との連携が必要」と強調。裁判員制度については「今後は、より困難で裁判員の負担が重い事件が予想される。法曹三者が協力して審理から判決まで円滑にできるようにする」と話した。
村瀬所長は神奈川県鎌倉市出身。京都大法学部を卒業後、一九七六年に東京地裁判事補として任官。東京地裁、福岡地裁などで主に刑事事件を担当したほか、司法研修所の教官として司法修習生の指導に当たった。趣味は「庭の草むしりと謡曲」。妻と一男一女の四人家族。 (宇田薫)
キャッシングに手を出し、ブラックリストに載ってしまったことで非常に苦労した経験があり2度と同じ目に合わないために、そのきっかけとなった裁判所関係のニュースデータを公開します。